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2022/04/26 22:06
アクセサリーを製作する上で、最近よく耳にするようになったサージカルステンレス。
皆さんは聞いたことありますか?
サージカルステンレスは、金やシルバーより非常に硬質な素材であるため、繊細な加工が必要とされるアクセサリーの分野には不向きな素材とされていました。
これが今、技術の向上とともに有名ブランドでも次々と扱われており、最近のジュエリー業界で最も注目されている新素材となっています。
サージカルステンレス(316L)はステンレスの中でも腐食しにくい素材で、医療用工具のメスやハサミ、ボディピアスにも使用されており、金属アレルギーの原因である金属イオンが溶け出さない為、金属アレルギーを引き起こしにくいとされています。
ステンレスとはStainlessと書き、「Stain(汚れ)less(無い)」の事で「汚れない・錆びない」という意味です。
ステンレスは鉄の最大の弱点である「錆び」を防止するように改良されて作り出された金属で、長持ちするという特性を持っています。なので、これはまさに
『ずっとつけていられるアクセサリーである!』ということなのです。これは期待できる!★★★
◆ サージカルステンレスのすごいところ ◆
①金属アレルギー対応
私は年季のはいったアレルギー持ちです。大人になってからはほとんどでなくはなったもののアトピーはあるし、年がら年中鼻炎やし、アレルギー検査したら数値がぶっちぎってるほど・・・だからね、アレルギーのせいでアクセサリーつけるのを諦めざるをえなかった方のためにも、この素材を知った時、絶対とりいれたかったんです。
サージカルステンレスは上記でご説明したように、不導体皮膜というバリアがあるおかげで腐食しにくく、金属アレルギーの原因となる金属イオンをほとんど発生させません。格段に金属アレルギーを起こしにくいといえます。とはいえ、アレルギーは千差万別。この素材がアレルギーとの戦いに終止符をうってくれると切なる願いをかけて☆☆☆☆☆
②変色が少なく錆びにくい
アクセサリーとしてメジャーなシルバーは、金属として希少性が高く加工がしやすい人気な貴金属です。だけど使っていくうちに黄ばんだり黒ずんだり、お手入れが大変ですよね。
それに比べ、サージカルステンレスはよっぽどのことがない限り変色したり錆びたりしません。
なぜならそれは、ステンレスがもつ不導体皮膜のおかげなんですね。簡単にいうとバリアのおかげ。
ステンレスに含まれるクロムと空気中の酸素が反応して、ステンレスの表面に膜を張ります。
その膜がステンレスを変色や錆びから守ってくれるのです。傷がついても再び反応し、再生されるのです。
③傷がつきにくい
サージカルステンレスはとっても丈夫です。ステンレスは圧力を加えたとき物体が急激に変化し元に戻らなくなるという現象が起こりません。また、傷のつきにくさ(モース硬度6.0)も非常に高く、ナイフで傷をつけることができず、刃が傷むほどの硬さがあるといわれています。そのため、よっぽど無茶な力がかからない限り傷だらけになる心配もありません。
④リーズナブルな価格
K18やプラチナなどありますが、正直なかなか気軽に手がでないお値段ですよね。
当店でも使用している14kgf(14金ゴールドフィルド)も金の価格高騰により仕入れ先でも随時、価格改定が入っており
値上げの一途をたどっています。
サージカルステンレスは貴金属ではなく人工的につくられた合金なので比較的安価なものとされています。
高すぎないけど耐久性があり、金属アレルギーを起こしにくいというコスパの良さもサージカルステンレスの魅力の1つですよね^^